2007年09月06日

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

はじめて「24人のビリーミリガン」を読んだときのような「え、これ、ノンフィクション?」と疑ってしまうような衝撃を受けた。「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるけど、まさに彼らから見える世界ってのは僕らが思っているよりよっぽど奇なるものなんだな~と思い知らされるような内容の本です。

この本はそのサヴァン症候群で自閉症の一つのタイプであるアスペルガー症候群のダニエル・タメットが、自らの視点で驚異的な記憶力をもって、これまでの人生を事細かに書きつづっている自伝です。

サヴァン症候群の人は「共感覚」と呼ばれる感覚を持っていて、数字や文字が絵に見えたり、動くものになったり、その絵の質感やさらには感情まで一緒に現れるという。その共感覚を使って驚異的な記憶力を発揮して円周率を22500桁暗唱したり、新しい言語を一週間で覚えたり出来るらしい。

彼らは、アスペルガー症候群などのコミュニケーション上の問題を常に抱えているので自分の内面を的確に表現する手段を持たなかったのだけど、ダニエルの場合はサヴァン症候群でありながらコミュニケーションも通常とほぼ変わらないので、こうやって本を書いたりして自分の能力を客観的に表現できるみたいです。

右脳だの左脳だの興味ある人には面白い一冊だと思います。彼らは現代では病気や障害であると捉えられていますが人間の進化した形なのかもしれないと思ってしまいます。ぜひタメット君には自動翻訳装置を作って欲しいと思いました。

日本でもTVで特集やってたみたいで、僕は見れませんでしたがウェブで「ブレインマン」と検索すると某動画サイトなどで見つかるかもしれません。

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